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永東大路地下複合施設のLiDARマッピング:FJD Trionスキャナーを用いた現場事例

常に変化を続けるソウル・江南地区の中心部で、大規模な地下空間の変革が進められています。市内でも特に交通量の多い都市回廊の地下、奉恩寺駅(COEX交差点)から三成駅までの1.2kmにわたって整備される「永東大路地下空間複合施設」は、モビリティ、持続可能性、空間イノベーションを融合した次世代型の都市インフラプロジェクトです。 

2028年の完成時には、地下最大60mの深さに鉄道と道路を統合した、21,000平方メートルの地下交通ハブが整備されます。その上には大規模な公共公園が設けられ、緑豊かな空間と、その地下で進む驚異的なエンジニアリングが融合した印象的な景観が生まれます。 

この巨大なプロジェクトの建設には、驚異的な精度と膨大なデータが必要です。建設の各段階を確実に完璧に進めるため、現地の測量チームはFJDynamicsの高度な3Dスキャン技術を採用しました。FJDのスマートスキャナーで施工のあらゆる詳細を追跡・記録し、正確なデジタル記録を作成しました。これにより、チームは長期にわたるプロジェクトの進捗を常に把握し、すべてが計画どおりに建設されていることを確認できます。

FJD Trion S2 & P1で複雑なデータを取得

この巨大な地下プロジェクトを記録するため、建設チームはFJDynamicsの2台のLiDARハンディスキャナーを活用しました。 Trion S2 と  Trion P1 です。これらのスキャナーはSLAMを使用して、GPS信号がなくてもリアルタイムで詳細なマップを作成します。これは、GPSが機能しない深いトンネルや閉鎖空間での作業において、特に重要な機能です。

各スキャナーにはそれぞれ異なる役割があります。Trion S2は最大120m先の対象をスキャンでき、約1.2cmの精度を備えています。そのため、建設現場のより広く開放された部分のマッピングに最適です。Trion P1はより軽量で持ち運びやすく、最大70m先までを約2cmの精度でスキャンできます。狭い空間や屋内の詳細なエリアに最適なツールです。

2台のスキャナーはいずれもハンディタイプのため、狭い廊下や階段室、立坑でも簡単に使用できます。一方、高い天井や深い立坑など、手の届きにくい場所では、チームはスキャナーをFJDの延長ポールに取り付けました。これにより、自力では届かないエリアも安全かつ正確にスキャンできました。このシンプルなアクセサリーによって、スキャナーの汎用性が大幅に高まり、必要なデータをすべて取得しながら作業員の安全も確保できました。

さらに、2台のスキャナーにはパノラマカメラが内蔵されています。このカメラには2つの重要な役割があります。1つは、オペレーターがデバイス上でスキャン対象をリアルタイムに確認できること、もう1つは3Dマップに色を付けられることです。カラー化することで、データはより理解しやすく、視覚化しやすくなります。そのため、現場にいない場合でも、チーム全員がより簡単に協力し、作業品質を相互に確認できます。

FJD Trion Modelソフトウェアによる効率的な後処理

すべてのスキャンが完了した後、チームは FJD Trion Model という、FJDynamicsの点群処理ソフトウェアを使用しました。このソフトウェアにより、生のスキャンデータを、プロジェクト管理や報告を容易にする実用的な3D情報へと変換できました。特に高く評価された機能の一部をご紹介します。

  • ノイズ除去ツール: 足場や仮設壁など、スキャンから不要なオブジェクトを手動または半自動で削除できます。これにより、マップがより明瞭になり、解析しやすくなります。
  • 体積計算: 特定のエリアで掘削または追加された資材の量をすばやく算出できるため、プロジェクトの進捗管理に役立ちます。
  • 断面抽出: 3Dデータから水平断面および垂直断面をすばやく作成し、設計プログラムで使用できるCADまたはBIM形式にエクスポートできます。施工状況の確認やレポート作成に最適です。
  • 変形解析への対応: 異なる時点で取得したスキャンを比較することで、構造物の一部にずれや移動が生じていないかを確認できます。この確認の精度は、スキャンの品質に左右されます。

使いやすいインターフェースにより、これらの機能が連携して動作するため、チームはデータを迅速かつ正確に分析できます。その結果、このような大規模な建設プロジェクトの管理が容易になります。

実世界での効果:より迅速で安全な地下建設

FJD Trion S2およびP1ハンディヘルドスキャナーをTrion Modelソフトウェアと組み合わせて使用することで、測量チームは複雑な永東大路プロジェクト向けに、現場からオフィスまで一貫した3Dスキャンソリューションを構築しました。この統合アプローチにより、正確で詳細な3Dデータをリアルタイムで取得し、その後も簡単に処理できるようになりました。

このハードウェアとソフトウェアの強力な組み合わせは、チームにいくつもの重要なメリットをもたらしました。地上レベルから最深部の地下区画まで、毎月の建設進捗を確認できました。また、実際の施工状況と当初の設計計画との違いも迅速に発見できました。こうした問題を早期に発見することで、プロジェクト後半に発生する高額な手戻りや遅延を防ぐことができます。

このソリューションは、進捗の監視だけでなく、安全性とコミュニケーションの向上にも役立ちました。検査や監査のために簡単に共有できる詳細なデジタル記録を作成でき、危険な場所や立ち入りにくい場所で作業員が手作業による計測を行う必要を減らすことで、作業の安全性も高めました。カラー化された3Dビジュアライゼーションにより、施工業者からエンジニア、クライアントまで、プロジェクトに関わるすべての人が進捗を理解し、共通認識を保つことが容易になりました。

複雑な建設現場を記録する、よりスマートな方法

永東大路地下複合施設は、特に厳しい地下環境において、モバイル3Dスキャン技術が現代の建設に不可欠になりつつあることを示す好例です。建設チームは、Trion S2やP1などのハンディヘルドスキャナーをTrion Modelソフトウェアと組み合わせて使用することで、よりスマートかつ安全に作業できます。これらのツールを組み合わせることで、プロジェクト全体を明確に把握できるデジタルビューが得られ、管理が容易になり、作業員の安全性が向上し、プロジェクトの各段階で全員に情報を共有できます。

Industries: Digital Preservation
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